「ジェネリック医薬品」という言葉は、ほとんどの方が聞いたことがあると思います。
ただ、ジェネリック医薬品がどのようなものなのか、完璧に理解している方はそこまで多くないようです。
低価格なため、効き目や副作用を不安に感じている方もいるかもしれません。
実はこれらのイメージは全て誤解で、ジェネリック医薬品が薬として劣っていることはありません。
ジェネリック医薬品について正しい知識を持っていれば、薬にかかる費用を抑えることができるでしょう。
特にED治療薬は保険が利かないため、自己負担額が大きくなってしまいます。
ジェネリック医薬品を活用すれば、費用の負担を少しでも軽くできるでしょう。
ここでは、ED治療薬のジェネリック医薬品について、ED専門治療院であるユナイテッドクリニックの医師 菅原先生が詳しく紹介していきます。
ジェネリック医薬品とは？
ジェネリック医薬品は、薬の特許期間が満了した後に発売される後発薬のことを指します。
製薬会社などにより開発される薬には、一定期間の特許が存在しており、特許が有効な期間中は開発した会社以外はその薬を製造販売できません。
新薬の開発には膨大な開発費用と時間がかかるため、開発した新薬を一定期間独占販売できなければ企業は倒産してしまうのです。
特許により知的財産権を保護してあげないと、いくらでもコピー品を作られてしまうことになります。
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ただ、特許は一定の期間を過ぎると効果を失います。
この期間が満了すれば、どの製薬会社でも、同じ成分の薬を製造できるようになります。
ここで発売されるのが、ジェネリック医薬品というわけです。
ジェネリック医薬品は、開発費用の負担が少ないため、オリジナルの薬より安価なことが特徴です。
また、ジェネリック医薬品は、オリジナルの薬の弱点を改善して世に出されるケースもあります。
たとえば、飲みやすい形状に改良したり、飲みやすい味に調節したりする工夫ですね。
ジェネリック医薬品は、オリジナルの薬と同じ有効成分が配合されているため、薬の効き目も全く変わりありません。
もちろん副作用も同様です。
同じ効き目を安価に得ることができる薬として、活用する価値のある薬となっています。
ED治療薬におけるジェネリック医薬品の現状
2014年にバイアグラの特許が満了したことを受け、日本国内でもバイアグラのジェネリック医薬品が発売されるようになりました。
多くの製薬会社からジェネリック医薬品が販売されたことで、安価にバイアグラの効果を活用することができるようになったのです。
ただし、2020年には日本国内でもシアリスジェネリックが認可される予定ですが、2019年現在、ED治療薬の中でジェネリック医薬品が発売されているのはバイアグラに関わるものだけです。
レビトラとシアリスに関しては、日本国内において有効な特許が切れていないため、正規の輸入品でないとジェネリックED医薬品は販売できません。
現在、ネット通販などでは、海外製のレビトラやシアリスのジェネリック医薬品を謳うものが販売されていますが、信頼性が低く偽物の可能性が高いので購入は控えるようにしてください。
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日本国内で認可されているED治療薬のジェネリック医薬品
バイアグラのジェネリック医薬品は、国内では10社から発売されています。
10社全ての製薬会社が、厳しい試験をクリアし厚生労働省の認可を受けた上で販売しているので、ネット上で売られていような怪しいコピー品では決してありません。
バイアグラのジェネリック医薬品は、どの製薬会社から発売されているものも「シルデナフィル錠」という名称で処方されています。
これは、バイアグラという名称は開発したファイザー社が持つ商標なので使用できないためです。
使用できないからといって各社で名前を勝手につけては混乱を招くため、一般名を薬品の名称とすることが義務付けられています。
ジェネリック医薬品の形状
バイアグラは、青くてひし形の錠剤が印象的です。
これは、バイアグラの販売元であるファイザー社が設定しています。
そのため、バイアグラのジェネリック医薬品は、元のバイアグラとは全く見た目の異なる錠剤になっていることも少なくありません。
たとえば、東和薬品が販売するシルデナフィル錠には、水がなくても服用可能なOD錠が採用されています。
見た目は白くて丸い形状なので、バイアグラとは全く似ていない形状です。
また、レモン風味とコーヒー風味の2種類が販売されており、飲みやすさに非常に優れたジェネリック医薬品となっています。
一方、富士化学工業が販売するシルデナフィル錠は、バイアグラと見た目がかなり似ています。
青色でひし形の形状をしているため、パッと身ではバイアグラとの違いが分からないほどです。
違いといったら、錠剤の表面の刻印が異なることくらいです。
このように、バイアグラのジェネリック医薬品だからといって、見た目は製造する会社次第です。
ただ、見た目や味が異なっていても、有効成分はバイアグラと同じなので、効き目や副作用を心配する必要はありません。
バイアグラODフィルムはジェネリック医薬品？
ED治療薬として、バイアグラODフィルムという薬も販売されています。
この薬の最大の特徴は、厚さ0.2ミリのフィルム状の剤形です。
薄いフィルム状であるため、水がなくても服用することができます。
バイアグラODフィルムはバイアグラとは形状が異なるため、ジェネリック医薬品と思っている方もいるかもしれません。
しかしこちらは、バイアグラをより飲みやすくするために形を変えただけの製品で、バイアグラと同じファイザー社から販売されているものです。
しかし、ジェネリック医薬品のもつ「価格が安い」という恩恵を受けることはできません。
ジェネリック医薬品もユナイテッドクリニックでの処方が必要です
ネット上には、ジェネリック医薬品を謳うED治療薬も多く販売されています。
しかし、これらのジェネリック医薬品の中には、国の認可を受けて作られたものではないものも含まれているので注意してください。
2019年の段階で、「シルデナフィル」と書かれたもの以外は、ジェネリック医薬品ではありません。
また、ジェネリック医薬品を処方してもらうにも、医師の診断は不可欠です。
ジェネリック医薬品は、オリジナルの薬と全く同じ有効成分を配合しているため、併用してはいけない薬や注意すべき副作用もあります。
医師の診断の上で正しく服用しなければ、重大な副作用を引き起こしてしまう危険があるのです。
医師の診断さえ受けていれば、バイアグラのジェネリック医薬品も安全に使用できます。
バイアグラに比べると費用も安くなるので、活用を検討してみてください。
ユナイテッドクリニックではバイアグラジェネリックを数多く取り揃えています。
なお、診察料や処方料も頂いていないので、薬剤費のみで購入することができますよ。
