喫煙は「百害あって一利なし」ともいわれるほど、身体に様々な病気をもたらします。
肺ガンをはじめとしたあらゆるガン、脳卒中、循環器疾患、呼吸器疾患などなど、非常に多くの病気に関係しているのです。
また、白内障や歯周病などにも関係していることが、近年明らかになっています。
さらに喫煙は、EDのリスクファクターになることをご存知でしょうか？
ここでは、喫煙とEDの関係性についてED専門治療院であるユナイテッドクリニックの医師 菅原先生が詳しく紹介していきます。
喫煙がEDの原因となる理由
喫煙は、主に肺にダメージを及ぼします。
一見すると、喫煙とEDには因果関係がないように思えますよね。
しかし喫煙は、EDとも密接な関係を持っているのです。
まず、EDに直接的に大きな影響を与えるのが、タバコに含まれるニコチンです。
タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。
勃起に関わる陰茎の血管は、細く複雑な構造をしているため、血管が収縮すると血液の循環が悪くなりEDの症状を悪化させてしまいます。
また、喫煙による血圧上昇や酸化ストレスは、長い時間をかけて血管の細胞を破壊していきます。
その結果、血管の機能に障害が出てしまい、動脈硬化や動脈疾患を引き起こします。
動脈硬化や動脈疾患は、直接EDの原因となる病気です。
EDを日々の生活で予防する
EDと生活習慣には密接な関係があります。 EDは生活習慣病のサインとも言われるほどなので、不規則な生活を続けていると、それだけEDを発症するリスクを高めてしまいます。 これは逆に考えると、EDは生活改善により[…]
このように、喫煙は様々な面からEDを引き起こすリスクファクターなのです。
実際、疫学調査においても、「喫煙者と非喫煙者では2倍程度EDの発症率に違いがある」という報告がされています。
喫煙が習慣化していてEDに悩んでいるのなら、原因はタバコにあるかもしれないのです。
メンソールのタバコはEDになる？
たまに聞く噂で、「メンソール系のタバコはEDになる」というものがあります。
この噂は本当なのでしょうか？
実は、メンソールのタバコであろうと普通のタバコであろうと、EDのリスクに違いはありません。
どちらのタイプのタバコでも、等しくEDを悪化させる作用があります。
とは言え、EDを悪化させることは間違いないため、安心することはできないでしょう。
EDを改善するなら禁煙がオススメ
EDに悩んでいるのなら、今すぐにでも禁煙に取り組んだ方が賢明です。
タバコによるダメージは、1本吸うごとに蓄積していくため、なるべく早急に取り組むことをオススメします。
禁煙する場合はストレスに注意
タバコが身体に悪いことは、誰もが認識していることでしょう。
とは言え、なかなか禁煙するのも難しいですよね。
いくらEDに悩んでいるからといって、簡単に禁煙できるようなものではありません。
禁煙を妨げる最も大きな要因が、タバコの持つ依存性です。
この依存性があるために、タバコを止めるとイライラしたり、集中力が低下したり、落ち着かない気分になったりするのです。
この症状を、禁煙時の離脱症状といいます。
あまりに禁煙によりストレスが溜まってしまう場合、EDが悪化してしまうことも考えられます。
実はストレスも、EDのリスクファクターの一つなのです。
EDは精神的、心理的な要因も大きく関わっているといわれており、ストレスが溜まりすぎると症状が悪化するおそれがあります。
どうしてもストレスが溜まってしまい、過度にイライラするのであれば、喫煙の量を半分にするといったことから始めてみるのもいいかと思います。
禁煙外来にいくのもオススメ
最近では、病院のサポートを受けながら禁煙を達成することもできます。
総合病院のほか、内科や循環器科など様々な診療科で実施されており、まとめて禁煙外来と呼ばれています。
禁煙外来での治療では、あなたの喫煙歴を把握した上で、適切に禁煙補助薬が使われます。
禁煙補助薬には、ニコチンが含まれているものと含まれていないものがありますが、どちらも禁煙による離脱症状を緩和することで禁煙を成功に導きます。
ニコチンが含まれない禁煙補助薬には、喫煙による満足感を抑制する効果もあります。
また、禁煙外来では治療の経過を定期的にチェックされます。
離脱症状が起こったとしても、診察時に相談できるので脱落せずに続けることができるというわけです。
ニコチン依存症が病気であると認識されたことにより、禁煙外来は条件次第で健康保険がつかえます。
禁煙外来で保険が適用される条件は、以下の4つです。
- ニコチン依存症の判定テストが5点以上
- 35歳以上の場合「1日の喫煙本数×喫煙年数」が200以上
- すぐに禁煙したいと思っている
- 禁煙治療を受けることを文書で同意している
健康保険が適用されれば、タバコ代と比較すると治療費の方が安くなります。
EDだけでなく今後の健康のためにも、治療を検討してみるのもいいかと思います。
禁煙補助薬とED治療薬は併用できる？
禁煙外来で禁煙に取り組む場合、禁煙補助薬を服用することになります。
EDに悩んでいる方の中には、すでにED治療薬を服用している方もいるかもしれません。
そこで気になるのが、「禁煙補助薬とED治療薬が併用できるのか」ということですよね。
ED治療薬には使用禁忌薬があるため、副作用が起きないか確認しなくてはなりません。
結論を言ってしまうと、禁煙補助薬とED治療薬の併用はまったく問題ありません。
禁煙補助薬は主に脳の神経に働くもの、ED治療薬は血管に作用するものなので、作用が干渉することはないのです。
ED治療薬を使いながら、禁煙に取り組むことでEDの根本治療にも期待が持てます。
もし「EDを完治させたい」と願っているのであれば、積極に取り組んでもらいたいです。
EDの治療費用について
EDは、立派な病気です。 男性機能が低下するものなので、病院に行って治療するものと認識していない方もいるかもしれません。 また、誰かに相談するのも恥ずかしいと感じるため、治療をせずに放置している人も少なくないでしょう。 &[…]
EDでお悩みならユナイテッドクリニックにご相談ください
喫煙は、EDにとっても多大な悪影響を及ぼします。
禁煙は早すぎるということはありませんので、今すぐにでも行動に移すことをオススメします。
とは言え、禁煙すればすぐにEDの症状が改善するというものではありません。
タバコをやめても肺がきれいになるには時間がかかるように、じわじわと血管の障害も改善していくのです。
そのため、ED治療薬を使いながらじっくりと、症状改善に取り組むことをオススメします。
ED治療薬をお求めなら、ユナイテッドクリニックにお越しください。
ED治療薬は医師による処方が必要なため、インターネットなどで売られる薬に手を出してはいけません。
私たちはどこよりも安価にED治療薬を処方する専門のクリニックなので、きっとあなたのお力になれると思います。
