EDと言うと、まったく勃起しない状態を指していると思うかもしれません。
しかし実は、EDと呼ばれる症状の幅は広く、「まだまだ大丈夫」と考えている方でも油断はできません。
自身の状態をある程度把握しておけば、予防や早期治療に活かすことができます。
そこで活用したいのが、EDのセルフチェックです。
セルフチェックを実施すれば、病院やクリニックに行くことなく自身にEDのおそれがあるか、ある程度は把握できます。
ここでは、EDの症状をセルフチェックする方法をED専門治療院であるユナイテッドクリニックの医師 菅原先生が紹介していきます。
EDとはどのような状態
EDとは、性交のために十分な勃起ができない、もしくは維持できない状態を指しています。
全く勃起しない状態だけではなく、すぐに萎えてしまうような状態が継続的もしくは頻発するようならEDが発症しているといえるでしょう。
一方、体調不良などにより、一時的に勃起がうまくいかなかっただけなら問題ありません。
EDの症状についてはこちら
「EDは加齢によるものだから若いうちは関係がない」と考えている方も多いかと思います。 しかしEDは、まだまだ現役である30代や40代の男性も発症する可能性のある病気です。 また、「相応の年なのだからEDになっ[…]
EDは高齢者に現れる疾患と思われがちですが、そんなことはありません。
ストレス社会や生活習慣の乱れから、40代で約20%、50代では約40%もの人がEDであると推定されています。
最終的にEDかどうかは、医師に判断してもらう必要があるでしょう。
EDの治療には薬が使われるため、安全に服用するためにも医師による診断は必須といえます。
ただ、セルフチェックにより自身の状態をある程度把握することが可能です。
とりあえずご自身でセルフチェックを実施してみて、EDの疑いがあるようであれば私たちユナイテッドクリニックに相談してください。
セルフチェックでEDを見極める方法
最近「勃起の調子が悪い」と感じているのなら、もしかしたらEDの兆候があるのかもしれません。
特に中高年のEDは血管の不調と関係性があるため、早期に対応すれば完治することも十分可能でしょう。
そのためにはセルフチェックを実施して、ある程度状態を把握することが重要なことなのです。
EDのセルフチェック方法としては、以下の2種類が有名です。
どちらも簡単に実施できるセルフチェックですので、一度試してみてください。
国際勃起機能スコア
国際勃起機能スコアとは、EDの治療判定やスクーリングに使われる簡単な問診表です。
英語ではInternational Index of Erectile Functionと表記され、頭文字をとってIIEFとも呼ばれています。
簡単な5つの質問に答えるだけで、勃起の能力や満足度を総合的に判断できます。
質問の内容は、以下の通りです。
- Q1:勃起を維持する自信がどの程度あるか?
- Q2:性的刺激により勃起した際、どのくらいの頻度で挿入可能な硬さになるか?
- Q3:性交の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できるか?
- Q4:性交を終了するまで勃起を維持するのがどれくらい困難か?
- Q5:どれくらいの頻度で性交に満足できたか?
以上の5つの質問を、5点満点で採点していきます。
たとえばQ1の場合なら、勃起を維持する自信が非常に高いなら5点をつけます。
Q4の場合は、勃起の維持が全く困難でないなら満点の5点です。
勃起に関して、ネガティブな要素がなければないほど高得点ということになります。
1問5点が満点で5つの質問があるため、25点が満点です。
合計得点が22点以上なら、まだEDの心配はしなくても大丈夫でしょう。
もし、合計得点が21点以下の場合は、EDが疑われる状態とされています。
もちろん、点数が低ければ低いほど、深刻なEDの症状が現れている証拠です。
EDを根本的に治療するには時間が必要なので、早めに対処した方が望ましいでしょう。
国際勃起機能スコアは簡単なセルフチェックなので、あくまでも目安として活用してください。
セルフチェックでは点数が高かったとしても、気になることがあれば私たちに相談してみることをオススメします。
勃起の硬さ指標
勃起の硬さ指標は、アメリカで開発されたEDのセルフチェック方法です。
英語ではErection Hardness Scoreと表記され、頭文字をとってEHSとも呼ばれています。
主に勃起時の硬さに着目し、5段階で評価することでEDの症状を簡易的に診断できます。
勃起時の硬さについては、以下の5段階から選んでください。
グレード0:陰茎が大きくならない
グレード1:陰茎は大きくなるが、硬くはならない
グレード2:陰茎は硬いが、挿入に十分ではない
グレード3:陰茎は挿入に十分な硬さだが、完全に硬くはない
グレード4:陰茎が完全に硬く硬直している
ただ、陰茎の硬さがどの程度のものか、なかなかピンとこない方もいるでしょう。
そのような場合は、フルーツの硬さをイメージするとセルフチェックがしやすくなります。
目安となるフルーツは、グレード4でりんご、グレード3でグレープフルーツ、グレード2でみかん、グレード1でこんにゃくです。
それぞれのフルーツの硬さを目安にして、セルフチェックを実施してみてください。
もし、グレード2以下の場合は、ほとんどの場合EDです。
また、グレード3であったとしても、性交に支障があるようならEDといえます。
EDは他の病気のサインかも
EDの一つの原因として考えられているものに、血管の不調などによる血流の悪化が挙げられます。
特に陰茎周りの血管は非常に細いため、血流の悪化が最も早く症状として現れる部分なのです。
血管や血流低下の原因としては、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病が考えられます。
EDの初期症状は、もしかしたら生活習慣病のサインかもしれないのです。
生活習慣病は、糖尿病や動脈硬化などより重篤な疾患につながってしまいます。
EDと生活習慣病との関係はこちら
EDと生活習慣には密接な関係があります。 EDは生活習慣病のサインとも言われるほどなので、不規則な生活を続けていると、それだけEDを発症するリスクを高めてしまいます。 これは逆に考えると、EDは生活改善により[…]
また、過度なストレスが原因となりEDが発症しているケースもあります。
ストレスは、性的な興奮が陰茎へ伝達することを妨げるため、EDが起こりやすくなってしまうのです。
過度なストレスは、うつ病などの精神疾患につながるので、放置してはいけません。
このように、EDの症状が現れ始めたということは、身体のどこかに不調をきたしているサインと考えることもできます。
重大な病気に発展する前に、医師に相談することが不可欠と言えるでしょう。
EDの原因となる疾患は、放置すると命に関わる重篤な症状ばかりです。
とは言え、生活習慣などに気をつけていれば、未然に防げるものでもあります。
早めに対処することで、健康を保つことができますので、EDと病気の因果関係を知った上で専門の医師に相談してみるといいでしょう。
EDかなと思ったらユナイテッドクリニックにご相談ください
セルフチェックを実施してみて、「EDの可能性が高い」という結果が出た方もいるでしょう。
そんな方も心配要りません。
EDは、治療薬で克服できる病気なのです。
もし、EDが少しでも心配なら、私たちユナイテッドクリニックにご相談ください。
ユナイテッドクリニックでは患者様とのつながりを大切にし、親身になってお悩みを解決に導きます。
患者様一人一人の状況に合わせて治療薬などをご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。