EDは、様々な要因により引き起こされてしまいます。
数ある原因の中でも、精神的な要素が原因となるのが心因性のEDです。
EDは比較的高齢の方の悩みと思われがちですが、心因性のEDは若い世代でも発症することがあります。
ここでは、心因性EDについてED専門治療院であるユナイテッドクリニックの医師 菅原先生が詳しく紹介していきます。
心因性のEDとは?
心因性EDとは、精神的な要因が引金となり勃起不全を引き起こしている状態です。
うつ病などの精神疾患だけでなく、日常的なストレスや不安が原因となります。
また、過去の失敗やプレッシャーにより、EDが発症してしまうケースも非常に多いです。
心因性EDの場合、身体のどこかが悪いというわけではなく、勃起する能力自体が衰えているというわけでもありません。
そのため、30代から40代の比較的若い世代のEDは、心因性EDをまずは疑ってみるといいかと思います。
心因性EDのメカニズム
正常な勃起は、性的興奮が神経を介してペニスに伝わり、陰茎海綿体にある動脈が拡大し血液が流れ込むことで引き起こされます。?
海綿体が血液で満たされることにより、ペニスが硬く大きくなるというわけです。
ところが、精神的なストレスが増大してしまうと、性的な興奮を神経がうまく伝えられなくなることがあります。
性的興奮がうまく伝わらないと、陰茎海綿体の動脈が拡大せず十分な量の血液が流れ込みません。
これが、心因性EDが引き起こされるメカニズムとなっています。
つまり、性的興奮がうまくペニスに伝わっていないだけで、血管やペニスに異常があるというわけではないということです。
その分誰にでも発症する可能性はあるため、油断は禁物ということになります。
心因性EDの2つの要因
心因性EDは、心理的な要素が原因となり引き起こされます。
ただ、心理的な要素と言っても、非常に多種多様な原因が考えられますよね。
心因性EDの原因となる心理的要素は、大きく2種類に分けることができます。
その2つの要因とは、「現実心因」と「深層心因」です。
それぞれ詳しく紹介していきましょう。
現実心因
現実心因とは、日常的に起こるストレスや不安のことを指します。
現実心因で最も多いのは、性交に対する緊張やプレッシャーが要因となりEDが引き起こされているケースです。
たとえば、子作りのプレッシャーや初めてのセックスでの失敗、長期間セックスをしていないブランクなどが原因となり、緊張や焦りを引き起こし心因性のEDに発展してしまいます。
それから、日常生活のちょっとしたストレスや心労が原因となり、EDが引き起こされることもあります。
たとえば、「仕事がうまくいかない」「結婚生活がうまくいかない」「経済的な不安」などなど、日本人の誰もが抱えているストレスが原因となります。
つまり、性行為とは直接的な関係がない事柄が原因となっているケースもあるということです。
特に近年はストレス社会とも言われており、ほぼ全ての人が何らかのストレスを抱えています。
そのため、ほぼ全ての日本人が、心因性EDに陥る可能性があるといえるでしょう。
EDの発症について
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うつ病のような疾患がなくても、性交に対するコンプレックスがなくても、心因性EDが発症する可能性は十分考えられます。
ただ、日々の疲れやストレスは自覚症状があるため、比較的原因は突き止めやすいといえます。
深層心因
深層心因が原因の場合、心の奥底に潜んだ不安や怒りなどによりEDが引き起こされます。
現実心因とは異なり、日常生活に原因が潜んでいないことが特徴です。
ほとんどの場合自覚症状もなく、自分でも理由が分からないケースも多くなります。
深層心因の代表例としては、幼少期のトラウマなどが挙げられます。
また、ホモセクシュアルも、深層心因の一つです。
本人に自覚症状がないため、原因を特定するのが非常に困難です。
根本的な原因を解決するためには、本格的な心理療法が必要なケースもあります。
心因性EDの典型的な特徴
心因性EDは、精神的なプレッシャーやストレスが要因となり勃起不全を引き起こします。
そのため、精神的なストレスがない状態だと通常通り勃起することが多いです。
もし朝立ちしたりオナニーのときは勃起したりするにも関わらず、セックスのときに勃起不全を起こすようなら心因性EDと考えて間違いないでしょう。
それから、軽度の心因性EDの場合は、性交ができたりできなかったりするケースが非常に多いです。
最初は勃起していたにも関わらずセックスの途中で中折れしたり、コンドームをつけると萎えたりするのが、典型的な心因性EDの特徴といえるでしょう。
また、一度勃起不全により性交がうまくいかなかった場合、そのことがプレッシャーとなり悪循環に陥るケースもあります。
調子の悪い日は誰にもあることですが、一度の失敗が尾をひいて自信をなくしてしまうのです。
このような特徴のあるEDでお悩みなら、心因性EDである可能性が非常に高いです。
心因性EDは身体に異常があるわけではないので、安心して治療に専念してください。
心因性EDの詳しい特徴はこちら
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心因性EDの治療法
心因性EDは、不安や自信の喪失で悪化する可能性が高くなります。
特にEDは、人には相談しづらいので一人で何とか努力しがちです。
しかし、一人で努力してもかえって焦りが生まれるだけなので、あまり良い解決方法とはいえません。
また、過去の失敗や経験不足が原因となっているケースでは、自信を取り戻すことも治療には不可欠です。
自信を取り戻すためには、パートナーの協力がどうしても必要ですよね。
そこでまずは、パートナーに悩みを打ち明けることからはじめてください。
悩みを打ち明けて、協力し合いながら改善に向かうことが、心因性EDの治療では非常に重要なことです。
ただし、悩みを打ち明けるだけでEDが治療できるとは限りません。
「プレッシャーを感じるな」「ストレスを溜めるな」といわれても、なかなか自分ではコントロールできませんからね。
そこで、薬による補助も考えるべきでしょう。
EDの治療薬には血管を拡張させる作用があり、勃起をしっかりと補助してくれます。
薬の力を借りて性交がうまくいけば、それで自信がつきEDが改善することもあるのです。
薬を使うことは決して恥ずかしいことではないので、EDでお悩みなら薬の利用も視野に入れておいた方がいいでしょう。
まずはED専門のユナイテッドクリニックに相談を
心因性のEDは、単純なストレス発散では解決は難しいでしょう。
そこで、医師に相談することも、心因性EDの早期解決には必要です。
そもそもEDの治療薬は、医師の診断のもと処方してもらわなければなりません。
また、心因性EDの場合は、カウンセリングも治療には効果的といえるでしょう。
悩みや不安を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になりEDが改善することもあるのです。
カウンセリングも医師にお願いするとより効果的なので、ED専門のカウンセリング経験方法なユナイテッドクリニックに診てもらうことをオススメします。